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大好きな言葉がある。
大好きなヤツがいる。
01.太陽
「ミゲルーおはよー朝ですよー。」
「ぅ…んっ…」
耳元で囁かれる愛しい声に誘われて夢から引き戻される。
重たいまぶたをゆっくり上げると、ぼんやりと霞んだ正円の真ん中にオレンジ色の太陽が映る。
だんだん焦点を結んだその姿は夢にまで出てくるほど可愛い後輩で、俺の恋人だった。
「んーラスティ…(ギュ。)」
「うおわっ!何すんだよミゲル!寝惚けてんの!?」
「あーいい匂いすんな…食っちまいてぇー。」
「ぎゃー!起きろミゲルっっ!!」
俺の腕の中で本気で慌てて、可愛いことこの上ない。
サラサラの髪に唇を押し当てて、思いきりラスティの匂いを吸い込む。
シトロンかなんかの柑橘系のシャンプーを使ってるラスティは、髪まで俺を誘惑して離さない。
ヤバイな…俺本気でやられてんじゃねぇの。
「ミーゲールー!!離せよっ!朝メシ冷めちまう!!」
「何?お前が作ってくれたの?」
「他に誰が作るんだよ!俺んちの家族が旅行に行ったからって泊まりに来たのミゲルだろ!!」
言いながら俺の腕の中で暴れるラスティを見て、そう言えばそうだったと思い出す。
突然の休暇ですることもなく、たまたま家族が不在だと言うラスティに一緒に過ごそうと言ったんだ。
もう少し早く休暇が決まってたら一緒に旅行に行けたのにとブチブチ零してたラスティがその一言で嬉しそうに顔をほころばせた。
あれはマジで可愛かったよ。
…ただ誰にでも見せてるってのがちょっと気に食わなくもあるが(特にディアッカとか)。
そんなことを考えてちょっと腕を緩めたスキにするりと俺の腕から抜け出したラスティは、ベッドから飛び降りると一気にドアまで走り去った。
「早く降りて来いよ!」と言い残すと鼻歌とともにドアの向こうへ消えた。
仕方なく夜の余韻の残る毛布を跳ね除けて、その辺に脱ぎ捨てたままのシャツを羽織る。
適当に身支度をしてぼんやりダイニングへ行くと、ガラステーブルの上には燦然と輝かんばかりの朝食が並んでいた。
唖然としたまま眺めてると、キッチンから湯気の立つ皿を持ったラスティがやって来た。
さっきは気づかなかったが、髪と同じ色のエプロンをしていて、それが妙に似合っていることにまた驚いた。
「どーかした?」
「もしかしてお前、スクール時代に一番成績が良かったのって家庭科?」
「は?」
だってあり得ねえよ。
カリカリベーコン,オムレツ,サラダにスープにトースト。
ご丁寧にランチョンマットまで敷いてある。
昨日の夜は夕食の後ほとんどそのままベッドに直行の勢いだったから当然これを用意したのは起きてから今までの間なわけだろ。
あんだけやったのにそんなに早く起きられたのかよ?
「どしたのミゲル。俺腹減ったー。食べよーぜ?」
「あ、ああ。」
「いただきます。」
「頂きます。」
ふわふわのオムレツにフォークを突き立てる。
割とよくある朝食メニューではあったが、焼き加減・塩加減・量とどれも絶妙。
初めて食べるラスティの手料理にちょっと感動を覚えた。
「へぇー美味いな。」
「マジで?サーンキュ☆」
「これだったら毎日食べてもいい。」
「毎日なんか作んのヤダ。」
「ごちそーさん。後片付けはするよ。」
「やったー!」
嬉しそうにバンザイしたラスティがそのままソファへダイブしてコロコロ転がった。
それを視界の端で見ながら、二人分の食器を運んで、食洗機へ放り込む。
マグカップを二つ出してコーヒーを淹れて戻ると、すでにラスティはソファの上でまどろみかけていた。
「やっぱ眠かったんだ。」
「んー…ちょっとだけ…。」
「コーヒー勝手に淹れさせて貰った。飲むか?」
「ミルクいっぱい入れて。」
「はいはい。ホント子供な、お前は。」
「ぶー。ブラックで飲むミゲルのがおかしいんだ。」
「起きないと零れるぜ。」
カップをテーブルに置きながら声をかけるが、まだ少し眠たそうにソファに体を沈めたまま両手で目をこすってる。
溜息をついて、ラスティのコーヒーを口に含むとそのままラスティの口に流し込んだ。
形のいいふわふわの唇がコーヒーの甘さも手伝って、マシュマロのようだった。
「…苦い」
「嘘付け!」
「砂糖入ってないだろ…もっと甘いのー。」
ちょっとふくれたような顔を見せたラスティの体を起こして、砂糖を入れたコーヒーを渡してやる。
ソファに寄りかかって、自分もブラックで飲みながらニュースを見て。
何か久しぶりにのんびりした朝だった。
休息ってやっぱ大事なのかもな、なんて言ったらラスティが笑っ
た。
「俺も似たようなこと思ってたけど、ちょっと違うかも。」
「ん?」
「The sun is life to the earthってね 」
「何?いきなり。」
「最近気になる言葉。」
「はぁ…?なんでそれが」
「続きがあるんだよ!」
何だよと聞こうとした俺の耳元に囁かれた言葉で、俺は思考停止してしまった。
心理ついてるよね?って照れたように笑ったラスティにもしかしてからかわれてるのかと思ったが、もうどうでもよくなった。
コーヒーの半分残ったマグカップをテーブルに置いて、ソファに座ったラスティに身を寄せた。
触れ合った唇からは、溶けるように甘いコーヒーの味がした。
The sun is life to the earth, love is life to mankind.
人間愛がなくちゃ生きていけないよね
俺の太陽は間違いなくお前だよ。
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【反省と言うよりむしろ言い訳】
最初のミゲルの台詞、「ん」を「ぬ」と打ってしばらく爆笑して話が書けませんでした(笑)。
朝から鬱陶しいくらいのラブラブミゲラス。
まぁ恋人の朝ってこんなもんでしょ!(笑)
太陽=朝ってことでこんなどうでもいいような話が出来たわけです。
夕方でも面白かったな。ラスティって夕日を見て泣きそう。可愛い。(意味不明)
コレ、友達のサイトで見たフレーズなんですけどちょっと可愛くて好きなので借りました。
やー面白いなミゲラス書くのって!
2004.01.29
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