「そう言えば先輩、さっき言ってたあれってどういう歌なんスか。」
「え?あれって?」
「たい焼きがどうとかって。」
「あ、そうそう!あのね、タイヤキくんがお店から逃げ出して海に飛び込んで、自由を手にするんだけどね」
「たい焼きが泳ぐの…?」
「うん!でもね、漁師に釣り上げられて食べられちゃうの。可哀相でしょ?」
「ふやけてて不味そう。」
「え…あ…それは…そうかも知れないけど…;」
「じゃ、このたい焼きは先輩に食べてもらえて幸せだね。」


「よかったね」って、リョーマくんがあたしのたい焼きに軽くチュッてした。
タイヤキずるいなぁって思ってたら、
ちゃんとあたしの唇にも、うんと甘いキスが届きました。



05. From : 『好き好き・たい焼き・板ばさみ』